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みんな、顔は毎日それなりにお手入れしていると思います。
私もその一人。買い物に出かけたとき、ふとしたときにガラスに映る自分が疲れて見えて、ぎょっとしたことがありました。
答えは顔ではなく、首の位置。それを気づかせてくれたのは、帰省した息子の一言だったんです。
あれから見直したのは姿勢ですが、変わったのは見た目だけではありませんでした。
息子に指摘されたスマホ首
「首、前に出てるよ」
PCに向かって仕事をしている最中、後ろを通った息子にそう言われました。
評判のいいオフィスチェアを使っています。脚を組まないようにと、座り方も気をつけていたつもりでした。
それでも集中するほど、体がPCの画面のほうへ寄っていたんです。
寝る前のストレッチも続けていても、それで追いつかないものが2つありました。
巻き肩と、スマホ首と呼ばれるストレートネック。
毎日鏡を見ていても気づけないのは、少なからず人は「鏡に映る自分」を意識して、「良い自分」になっているから。
なので、どちらも、自分では気づかぬうちになっていたのでした。
姿勢次第で、品格も寄ってくる人も変わる
私が常に心がけているのは、姿勢を意識すること。
離婚してシンママになったときも、悪いことは何もしてないのだから、堂々としていようと。
そう言えば、離婚後、就職した職場の男性上長に、「いつも高い服ばかり着てて、働く必要ないんじゃないの?」と言われたことがありました。
慰謝料をもらったとは言え、スズメの涙みたいなもの。
離婚後の引越しや生活必需品を揃えたら、ほとんど残りませんでした。
結婚後、専業主婦をしていたので、突然無職になったのですから、仕事先に着ていく服も、近所のリサイクルショップで200~300円で買ったものだったのです。
200〜300円の服が高そうに見えたのなら、服そのものより、堂々としていた姿勢が効いていたのかもしれません。
あれから、周りの姿勢を自然と見るようになりました。
背筋が伸びている人は、下に見られにくいし、相手が最初から対等に話しかけてきます。
品のある人を思い浮かべても、猫背の人はなかなか思い出せません。
逆に、背中が丸まっていると、自信もなく見えるから、上から扱おうとする人が近づいてくるように感じます。
品格という言葉を、私は上品に見せる技術のことだと思っていました。
でも今は、「自分をどう扱ってほしいか」を、言葉にせずに相手へ伝えているものだと思っています。
そうして、姿勢を凛と伸ばし続けていたことで、周りにいる人の顔ぶれも、親しくなろうと近寄ってくる人も変わりました。
では、その伝わり方はどこで決まっているのでしょう?
巻き肩、猫背で変わる見た目年齢
巻き肩になると、肩が内側へ入って頭が前に出ます。
大人の頭は、ボウリングの球くらいの重さがあると言われていて、案外、重いんです。
その頭を支える場所が、背骨から首と肩の筋肉へ移る。
その筋肉が張り続けると、まわりの血流とリンパの流れが落ちます。
すると、影響は顔に出るんです。
まず、むくみとくすみが出て、フェイスラインの輪郭がぼやけていく。
ほうれい線が気になる日と、肩が重い日が重なるのはこのためだと思っています。(ほうれい線の話はこちら)
でも、いくら笑顔を作っていても、首の付け根から肩にかけての張りまでは隠せません。
出先のガラス窓に、ふとした時に映る自分が疲れて見えた理由も、これでした。
姿勢を見直して良い理由は、見た目だけではありません。姿勢と気分の関係を調べた研究もあります。
①猫背で歩くと、無力になる
アメリカと台湾の研究チームが、猫背で歩いたときとスキップしたときの気分を比べた実験があります。
猫背で歩いた人はエネルギーがガクッと下がって、「どうせ無理」という考えが浮かびやすくなったそうです。特に、落ち込みやすい人ほど差が大きかったとか。
反対に、たった1分スキップしただけで、全員の元気が戻ったというから面白いですよね。(Peper & Lin, 2012)
②堂々としたポーズで、ホルモン爆上がり?
2分間だけ胸を張るポーズ(←春日っぽい笑)を取ると、自信のホルモンが増えてストレスのホルモンが減る。そんな研究が2010年に発表されて、講演動画で世界中に広まりました。
ところが、ほかの研究者が同じ実験をしてもホルモンは変わらず、元の論文の共著者まで「効果が本物だとは思わない」と言い出す展開に…。
それでも、「自信がついた気がする」という本人の感覚については、その後の研究でも確かめられているそうです。(ダイヤモンド・オンライン)
私はその感覚を大事にしたいので、人からどう見えるかより先に、「自分の気分が良いかどうか」を大切にしています。
姿勢は道具とプロの手にも頼る
巻き肩になるとは、肩が丸まるというよりも、肩の前側、胸のあたりが縮んでいることで、肩が引っ張られている状態です。
そこで、PCやスマホをいじることが多い私は、まず3つを変えました。
1. 画面の上端を目線の高さに合わせる。
2. 椅子には深く座って、骨盤を立てる。
3. そして1時間ごとに肩を後ろへ回す。
ここまでは自分で意識して直せますが、自分の手だけでは戻せないパーツがあるんですね。
それが、縮んでしまった胸の前側。
胸の前側だけは、意識するだけではなかなか開きません。
だから私は、横になって重力に手伝ってもらう形にしました。
フォームローラー、またはストレッチポールを背骨に沿わせて、その上に仰向けで寝ます。あとは、力を抜いて深呼吸するだけ。
胸郭を広げて、丸まった肩が元の位置へ戻っていくイメージでやっています。
床に置いて上に乗るだけなので、良い気分転換にもなっています。
かまぼこ型のこちらは、安定感があって使いやすいのと、長さやカラーもいろいろあるのがいいです。
セルフケアとあわせて、頼っているのが接骨院です。
昔、マンションの階段で足を踏み外して尾てい骨を強打したことがあり、腰痛が出てから定期的に通うようになりました。
自分では見えないパーツ、気づかない歪みを見てもらえるのが、通い続けている理由です。
人には利き手があるように、体の使い方が癖づいているので、知らないうちに体に左右差が生じてきます。
それを、プロの手で戻してもらうメンテナンスという位置づけです。
20年後に差が出るところ
人生を楽しんでいる人は、だいたい背筋が伸びていて、姿勢が良い気がします。年齢は関係ありません。
1回の姿勢で何かが変わるわけではないけれど、意識して姿勢を正す回数が積み上がるだけで、20年後に差が出てきます。
アラフィフの私の20年後は、アラセブン?アラ古稀(こき)?
70代のおばあちゃんになりますが、その時も姿勢がピンとしたカッコイイおばあちゃんでいたいと思っています。
今、あなたの首はどこにある?
この記事を読んでいる今、あなたの首は肩より前に出ていませんか?
出ていたら、顎を軽く引いて、肩を1回だけ後ろへ回してみてくださいね。
ほら、それだけでも姿勢が変わるでしょう?
背筋を伸ばすのは、誰かに見せるためではなく、自分をどう扱ってほしいか、自分で決めるため。
素敵に歳を重ねていきたいですね。

