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KIMONOプロジェクト五輪開会式でなぜ披露されなかった?乗っ取られた?手口と他のトラブル

KIMONOプロジェクト五輪開会式でなぜ披露されなかった?乗っ取られた?手口と他のトラブル気になる人・モノ
気になる人・モノ

東京2020オリンピックの開会式で披露されるはずだった「KIMONOプロジェクト」。

しかし、1年延期された2021年7月23日の開会式では、披露されませんでした。

楽しみにしていた方がたくさんいたようで、開会式の直後から、Twitterでは話題になっています。

なぜ披露されなかったのか調べると、KIMONOプロジェクトを行っていた社団法人が乗っ取られたようです。その経緯と、乗っ取ったとされる手島信道氏について、他のトラブルについても調べました。

Contents

KIMONOプロジェクトとは?

KIMONOプロジェクト」とは、東京オリンピックにおいて世界から来る人々を着物でおもてなししようと、世界の国々213か国をそれぞれイメージして振袖と帯が制作されました。

制作費は全て寄付によるもので、各国平等に200万円(着物100万円、帯50万円、仕立てや小物に50万円)×213か国、つまり4億円以上の募金が集まって制作された着物の数々が、「世界平和」「日本の伝統に立ち返る文化の継承」という趣旨のもと、日本の着物職人、帯職人よって、繊細で丁寧に作り上げられていました。

 

KIMONOプロジェクト なぜ五輪開会式で披露されなかったか?

現在の社団法人イマジンワンワールドのホームページやマスコミの報道によると、
「創設者である高倉慶応氏が開会式期日までにKIMONOを返却しなかったため」
と記載しています。

しかし、実情は、趣意書で公表したトラブルについて、手嶋信道氏からの説明がなく、創設者ほか関係者は手嶋氏を信用できないため、KIMONOプロジェクトに携わった職人さんが丹精込めて作り上げたKIMONOを引き渡すことができなかったようです。

また、オリンピック組織委員会内で、選手団入場式の衣装予算は1着1万円以下という予算削減の規定が可決されたため、一着200万円の寄付金で作られたKIMONOは、コンパニオンの衣装の案から却下されていました。

ちなみに、表彰式のメダル授与の時のエスコートは、この衣装です。

ぬここ
ぬここ

スーパー銭湯で見る既視感…

KIMONOプロジェクト 始動から現在までの経緯

世界の国々が表現された振袖と帯はどれも素敵で、オリンピック開会式で見ることを楽しみにしていた方は多かったはずです。

KIMONOプロジェクト始動から現在までの経緯を、時系列で表すと以下のようになります。

2013(平成25)年9月7日 オリンピック開催地に東京が選ばれる。
そして、福岡県にある老舗呉服店「蝶屋株式会社」代表取締役社長の高倉慶応が、KIMONOプロジェクトを提案

2014(平成26)年8月28日 自社とは別に一般社団法人イマジンワンワールドを創設

代表として自ら寄付者や同志となる社員、スポンサーを集める。日本全国の選りすぐりの職人やデザイナーたち及び世界各国の大使と連携し、運営代表として従事。

2015年 手嶋信道氏が理事に就任

2020年3月30日 コロナ禍により東京オリンピック開催延期が決定

2014年から2020年6月までに、着物213体、帯213本が全て完成

2019年 5月7日 創設者の高倉慶応氏がイマジンワンワールド代表理事を体調不良のため退任し、プロジェクトプロデューサーに。新代表理事に手嶋信道氏が就任

2020年10月16日~18日 京都で展示
京セラ美術館で「2020着物に世界を映す」展開催

2021年7月23日 五輪開会式で披露されなかったのはなぜ? ←ココ

 

KIMONOプロジェクト 手嶋信道氏の乗っ取り手口とは?

時系列で見ていくと、乗っ取ったとされる手嶋信道氏は2015年から理事としてプロジェクトにかかわっていましたが、2019年5月7日に突如、総会を開き、創設者である高倉慶応氏を解任させました。

「先日の投稿依頼、
色々とご心配ご迷惑をおかけしてしまい。
本当に申し訳ありません。
心からお詫びいたします。
全て私の不徳の致すところであります。
心から謝罪いたします。
ですが、皆様方にこの件は知ってもらいたく
再び、投稿いたします。
今回は、かなり皆様方にとりまして
大きな問題ではないかと思います。
連休明けに、総会が開かれるそうです。
内容見て、驚きました。
つい最近ですが、どの国の着物かも
わからない人を40人も社員にして、
総会での3分の2の勢力を確保し、
その数の力を利用して
勇気を持って内部告発したことを理由に、
自分に都合の悪いことを言う、
創設時からの社員をクビにし、
さらには、定款に謳ってきた社団の目的から
「日本の伝統文化」という部分を消して、
KIMONOプロジェクトの根本的な理念
まで変えようとする内容の総会です。
このような、代表理事を名乗る男、
その脇で暗躍する女性社員。
現理事の皆さんの行為は、
あまりにひどい。
ホームページで、元オリンピアンや、
日本人初のメジャーリーガーと紹介されている
理事のお二人は、本当にこの内容を
キチンと説明され理事会で承認され
召集してあるんでしょうか?
つい最近、入られたという、40人の社員さんは
こんな総会に参加して、賛成に投票されるのでしょうか?
もしも、委任状による参加ならば、
それを現代表理事を名乗る男に、
このような人の尊厳に関わるほどの
議決権を、彼らの弁明を聞かずに
委任されるんだろうか?
是非、総会で否決してほしいです。
私が断言できるのは、今回、
除名対象者になっている、社員さんは、
KIMONOプロジェクトの
記録に一生懸命尽くしてきてくださった
カメラマンさん3人。
彼らは、社団の運営や著作物の扱いに
何度も抗議した結果、無視されて
写真の提供をとうとうお断りされただけ。
付け加えるなら、ちゃんとした運営に戻れば
いつでも提供しますよと申してくださってます。
また、地域プロジェクトとして、
スポンサーでもある4人。
大勢の地域の皆さんにプロジェクトを広げ
寄付を呼びかけてくれた恩人。
寄付を集める大変さを、一番共有して
本当に苦労を分かち合ってくださった
現場の声の代弁者でもあります。
この7名がいなかったら、
KIMONOプロジェクトは、
成功していません。
それは、断言いたします。
現在のイマジンワンワールドは、
こういうことを試みる団体だと
これまでKIMONOプロジェクトに
賛同支援してくださってきた
多くの皆様に謝罪を込めて
お知らせいたします。
こんな団体に、あの貴重な
プロジェクトの作品を預けて良いはずない。
とても悲しい。」(本文まま)
引用:Facebook

内情を知る関係者による告発文がnoteで公開されており、それを参考に時系列を細かく調べて整えましたが、どうやら手嶋信道氏の乗っ取り方は、外堀を固めてから、創設者の高倉慶応氏を一気に追い出したように見えますね。

 

KIMONOプロジェクト 手嶋信道氏による他のトラブルとは?

一般社団法人側が公表した趣意書の中の「④手嶋代表のもと社団の運営におきた不信の増長」にある内容を、大まかに説明すると

・理事会の承認なく代表者印を変更した。
・新たに銀行口座を開設し、社団法人事務所の賃貸借契約を解除しようとした。
・社団法人の銀行口座のキャッシュカード、通帳、インターネット取引用パスワードなどを紛失したと偽り、理事会に無断で再発行の手続きをし、複数の口座から現金を引き出していた。
・社団法人宛の郵便物を、勝手に転送届手続きをして、自宅へ転送されるようにしていた。
・イベントに貸し出したKIMONOの返送先を、社団法人と使用者に無断で、手嶋氏の自宅住所に転送依頼をしていた。
・スポンサーが企画したイベント時に、スポンサーに対して威圧的に怒鳴りつけた。
・各行事の主催者と調整せずに、ひたすらKIMONOをアピールしようとした。
・アフリカ開発会議でKIMONO披露した際に、許可を得ずに勝手に撮影して、会場のホテルからクレームを受けた。
・社団法人内の女性と不貞行為をした疑いが生じ、関わったスポンサー等のイメージを害することになってしまった。
・社団法人の複数の関係者に対して、架空の着付け教室を開いたことにして、持続化給付金の不正受給を勧めていた。

と、たくさんあり、現在の社団法人のホームページやメールサーバーなども独占し、代表理事の地位を悪用しているとのことです。

確かに、理事会に無断で行うことが多く、信用できないと思います。

KIMONOプロジェクト【まとめ】

東京オリンピックで日の目を見なかったKIMONOプロジェクトですが、展示の場をこれから切り開くことはできないのでしょうか。

これだけの作品は、国立美術館に展示しても良いと思うのですが。

日本の美しい伝統文化を継承しようと携わった方々の結晶を、後世に残していきたいですね。

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